眼精疲労予防20-20-20ルール

眼精疲労予防20-20-20ルールとは

眼精疲労予防20-20-20ルール
眼精疲労予防に効果のある「20-20-20ルール」とは、 アメリカ検眼協会(AOA)が作成した眼精疲労を予防するための習慣です。

「20分ごと」に「20秒以上」、「20フィート(およそ600m)」離れた場所を見ることで、 眼精疲労を予防することを目的としています。

ここでは、眼精疲労予防20-20-20ルールについて、日本の厚生労働省の眼精疲労対策を参考にしながら、紹介しています。

20フィート(600m)

眼精疲労予防20-20-20ルール
眼精疲労予防の1つは、目を休ませることです。
目を休めるには、目を閉じること以外に「遠くを見ること」が効果的です。

目のピント合わせは、眼内レンズと毛様体筋の収縮によって行われます。
この毛様体筋は近くの物を見るときは、緊張によって水晶体を厚くし、屈折力を強くします。
反対に遠くの物を見るときは、リラックスによって水晶体を薄くし、屈折力を弱くします。

そのため、遠くを見ることは、 それまで緊張していた目の筋肉をリラックスさせ、 目の筋肉をほぐす役割があります。

20分

20分ごとに目を休ませることは、アメリカ検眼協会(AOA)以外に厚生労働省でも推奨されている時間です。

厚生労働省によると、 「画面・モニターを見て作業をする労働者は、一連続作業時間が1時間を超えないようにし、 次の連続作業までの間に10分~15分の作業休止時間を設け、かつ、一連続作業時間内において1回~2回程度の小休止を設けること。」 と発表しています。

言い換えると、20分~30分に1回は目を休ませ、かつ、 身体の休息のため、1時間ごとに少し長めの休憩を取るべきだと言っています。

特に、単純入力型作業である「データ、文章等の入力(資料、伝票、原稿等からデータ、文章等を入力する。CADへの単純入力を含む。)」対象者や、拘束型作業「受注、予約、照会等の業務(コールセンター等において受注、予約、照会等の業務を行う。)」に携わる人を作業区分Aとし、より多くの休憩を取るよう指導されています。

現在では、上記以外にも コンピューター画面から目を離せない多くのバックオフィスに携わる労働者に当てはまります。

また、コンピューターよりも画面が小さい「スマートフォン」や、 凝視・集中を必要とする「ゲーム」などは、 PC操作以上に目への負担が大きいため、 眼精疲労予防には、20分未満での目の休息が必要です。

20秒

眼精疲労予防として目を休ませるべき時間は、書籍、研究者、休憩間隔(上記では20分に1回)によって異なるため、 どの程度が良いかは本人に依存します。

アメリカ検眼協会(AOA)では最低20秒としているものの、 この時間は眼精疲労がひどい場合には、 20秒よりも多い時間が必要で、1分かもしれませんし、それ以上かもしれません。

目を休ませることで、ご自身が「目の疲れが取れる」時間があるはずですから、 その時間を優先すべきです。


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