眼精疲労対策サプリメント

眼精疲労対策サプリメントとは

眼精疲労対策サプリメント
眼精疲労の対策として、サプリメントの摂取も有益です。

サプリメントの効果には、 加齢に伴う目の細胞の劣化・損傷、白内障発生リスクの減少、加齢黄斑変性、視神経損傷、緑内障の低減、ドライアイ、VDT症候群による眼精疲労、目の血行の促進、毛細血管の強化など様々な効果があります。

ここでは眼精疲労に効果のあるサプリメントをいくつか紹介しています。

眼精疲労対策サプリメント一覧

眼精疲労対策サプリメント
  • ビタミンA(βカロチン)
  • ビタミンC
  • タウリン
  • アスタキサンチン
  • アントシアニン
  • オメガ3脂肪酸
  • ルティン

ビタミンA(βカロテン)

ビタミンAは映像を神経信号に変換する網膜を保護する働きがあり、 ビタミンAが不足すると夜盲症になる恐れがあります。

また、ビタミンAの前駆体であるβカロテンは、 太陽のUV光によって発生する活性酸素を分解・除去し、目を保護するのに役立つほか、 ぼやけや目の痛みなどの眼精疲労症状を緩和するのに役立ちます。

ただし、ビタミンAは過剰に摂取するとビタミンA過剰症になる恐れがあります。 ビタミンA過剰症の症状は、食欲の減退、眠気、吐き気、頭痛などです。
ビタミンA過剰症になった場合、ビタミンAの摂取を停止すると症状は治まります。

ビタミンC

ビタミンCは眼圧の調整、白内障発生リスクの減少、加齢黄斑変性(網膜の中心にある黄斑の障害)、視神経損傷、緑内障の低減など、 眼精疲労以上に目の保護、目の疾患の予防に効果があります。

アメリカで行われた研究では、ビタミンA、C、Eの消費、特にビタミンCの消費により、 「白内障形成の危険性が低減する」、と報告しており、 日本でも様々な研究で「ビタミンC摂取量と白内障の発生に相関関係がある」と報告されています。

タウリン

タウリンは、目に高濃度に存在する栄養素です。

2002年に発表されたアメリカの眼の専門誌「網膜の生理学的機能」の中で紹介された内容によると、 「タウリンの欠乏は網膜に関わる重大な疾患につながる」としています。

タウリンは、眼の網膜の色素上皮細胞を増強する作用があると考えられており、 黄斑変性(網膜の中心にある黄斑の障害)に対する保護作用や、 タウリンの欠乏が視覚的な劣化を引き起こすことがわかっています。

アスタキサンチン

アスタキサンチンはβ-カロテンやリコピン、ルティンなどと同じく、 カロテノイドの一種で、強力な抗酸化作用のある栄養素です。

中でもアスタキサンチンはフラミンゴ、エビ、カニ、鮭、酵母、微細藻類にも多く含まれる赤色顔料で、 強力な抗酸化作用、抗炎症作用により、眼精疲労を予防する栄養素として知られています。

岐阜薬科大学で行われた実験によると、 アスタキサンチンは網膜神経細胞、視神経保護に効果があることがわかりました。

アスタキサンチンは紫外線への暴露による過酸化水素(活性酸素の1つ)の発生による神経毒性を阻害し、 眼の細胞内酸化や網膜損傷を減少させる効果があります。

またトルコのAkdeniz大学で行われた実験では、 アスタキサンチンは「高眼圧症における酸化損傷を減少させる効果がある」とも発表しています。

アントシアニン

アントシアニンはブルーベリー、プルーン、黒ゴマなどに含まれる栄養素です。 フラボノイドの1つで、抗酸化作用があります。

筑波大学と明治製菓などが合同で行った研究によると、 アントシアニン摂取群とプラセボ群に分け、 2時間のVDT作業における眼精疲労と目の屈折率の検査を行ったところ、 アントシアニン摂取群は眼精疲労および目の屈折率に大きな変化はなかったものの、 プラセボ群では、眼精疲労の原因となる屈折率の大幅な悪化を示しました。

このことから、 アントシアニンは「VDT作業による眼精疲労の症状の改善、および、眼の屈折率の改善に効果があった」と発表しています。

オメガ3脂肪酸

オメガ3脂肪酸は眼精疲労のうち、特にドライアイを原因とする眼精疲労に効果があります。

オーストラリアで行われた研究によると、 オメガ3脂肪酸は加齢性黄斑変性のリスクが24%低下を示し、 オメガ3脂肪酸の中でも特にDHAおよびEPAの摂取により、 70%ものドライアイの症状が緩和したと発表しています。

幼児の重要性

また、幼児においては、オメガ3脂肪酸は乳幼児の視力の発達を刺激する可能性が示唆されています。

ハーバード大学の研究によると、 オメガ3脂肪酸を与えた健康的な早期産児は、オメガ3脂肪酸を摂取していない群と比較して、 2および4ヶ月の時点で、有意に良好な視力を示した、と発表しています。

特に、妊娠中のオメガ-3脂肪酸の適切な量は、 通常の幼児視力の発達に重要であると考えられています。

大人

いくつかの研究は、オメガ3脂肪酸が黄斑変性症、ドライアイ症候群、眼内液のリスク減少、高眼圧及び緑内障、眼の表面の結膜杯細胞密度の増加など、目を保護するのに役立つ様々な効果があることを示唆しています。

ある研究によると、 毎日の食事時に、オメガ3脂肪酸(EPA:180mg、DHA:120mg)を摂取したところ、 3ヶ月の試験の終了時に、ドライアイの症状が有意に減少したと報告しています。

その他、ヨーロッパやアメリカで行われた大規模調査(32,000人対象)でも、 オメガ3脂肪酸が多く含まれる魚をよく摂取する群は、目の潤いが豊富であったと報告しています。

これは、オメガ3脂肪酸のサプリメントが、涙液の蒸発を減少させる効果によるものであるとしており、 オメガ3脂肪酸は、涙液層を安定させ、瞬きにおいて目を潤滑する物質を分泌し、乾燥を減らします。

ルテイン

ルテインはβカロチンなどと同じく、カロテノイドに属し、 目への効果としては、抗酸化、抗炎症、血行の促進、毛細血管の強化、加齢黄斑変性の減少です。

22歳~30歳を対象とした中国で行われた研究によると、 12週間12mgのルティンの摂取により、 視力の増加傾向およびコントラスト感度の上昇に効果がありました。 (グレア感度、裸眼視力の改善には効果がありませんでした。)


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